真骨頂たる繊細さと情熱的な表現力を併せ持つ唯一無二の演奏で、世界を舞台に活躍するジャズ・ヴァイオリニスト。
1988年のプロ・デビュー以来その表現力ゆたかな演奏スタイルで人気の高いコンサートを中心に、テレビ、ラジオ、CMへの出演や楽曲提供をはじめ、ジャズの枠組みだけにとどまらず、幅広く積極的に音楽活動を展開し続けている。
ケニー・バロン(P)に招かれてのニューヨークでの初レコーディング、その後もリシャール・ガリアーノ(Acc)、リー・リトナー(Gt)、ボブ・ジェームス(P)、ハービー・ハンコック(P)、メロディ・ガルドー(Ssw)といった世界的アーティストと国内外のステージで数多くの共演を重ねいずれも好評を博している。
2024年6月、クラシックの名曲の大胆なジャズアレンジとバンドでの演奏で話題の「メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲」はじめ、書き下ろしのオリジナル曲を含む多彩な楽曲を寺井尚子ならではの感性で表現している4年ぶりのオリジナル・アルバム『Naoko’s(ナオコズ)』を自ら設立に携わった新レーベルよりリリース。
レコーディングには、コンポーザー・アレンジャーとしても才能を発揮しているピアニスト“北島直樹”、アレンジ・作曲もこなす新世代ドラマー“荒山諒”、2021年のカルテット加入より3年を経てのアルバム初参加となるベーシスト“仲石裕介”という鉄壁のコンビネーションを誇る自身が率いる「寺井尚子カルテット」が全楽曲に参加している。
「文化庁芸術選奨 文部科学大臣新人賞(大衆芸能部門)」(2010)「日本ゴールドディスク大賞 ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー〈邦楽〉」(2004)他受賞。