1977年飛騨高山生まれ。江戸時代より230年以上続く料亭に育ち、人間国宝十世西川扇藏〈せんぞう〉、梅津貴昶〈たかあき〉に師事。26歳より、流派に所属しない舞踊家として活動をはじめる。東京、飛騨高山、京都を拠点に一門の〈菁風会〉を主催。
毎年、国立劇場やGINZA SIXなどで市川中車、尾上右近、片岡千之助、市川團子などを迎え〈谷口裕和の会〉を開催。〈京鹿子娘道成寺〉〈鷺娘〉〈種蒔三番叟〉〈関の扉〉〈吉原雀〉〈二人椀久〉を上演。紋付き袴姿で踊る素踊りを得意とし、シンプルでありながら、技量が問われる芸に定評がある。
市川團十郎・ぼたん・新之助〈伝承への道〉の振付、2025年公開・吉田修一原作・李相日監督 映画〈国宝〉の振付〈舞踊指導〉を勤める(主演吉沢亮、横浜流星、渡辺謙、田中泯など)。歌舞伎役者、俳優などの指導も行っている。