アリスト・シャムは、1996年香港生まれ。ピアノ教師の母のもと、3歳でピアノを始め、神童として名を馳せた。
ハーバード大学とニューイングランド音楽院のデュアル・ディグリー・プログラムで学び、スウェーデンのインゲスンド音楽院を経て、アメリカに戻り、ジュリアード音楽院でロバート・マクドナルドとオルリ・シャハム(ギル・シャハムの妹)に師事し、アーティスト・ディプロマを取得した。これまでに、エトリンゲン、ジーナ・バッカウアー、モンテカルロ・ミュージック・マスターズなどの国際コンクールで優勝している。
2025年アメリカ・テキサス州のフォートワース開催された第17回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールおい優勝。香港出身のピアニストが同コンクールで最高位を獲得するのはこれが初めて。
2009年にイギリスのチャンネル4で放送されたドキュメンタリー番組「世界の偉大な音楽の天才たち」に出演し、チャールズ国王をはじめとする王族の前で演奏。また、2020年にはニューヨーク・タイムズ紙から「明瞭さ、優雅さ、そして豊かなテクニックを兼ね備えた演奏」と称賛される。彼はアジア、ヨーロッパ、そしてアメリカ合衆国各地でコンサートを行っており、主な楽団は、サー・サイモン・ラトル指揮ロンドン交響楽団、エド・デ・ワールト指揮香港フィルハーモニー管弦楽団、故サー・レイモンド・レパード指揮イギリス室内管弦楽団、ローザンヌ室内管弦楽団、ミネソタ管弦楽団など。