いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭

いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2023

ガルガンのーと その他 合言葉は「音楽が好き!」市民オーケストラの祭典!

 3月のとある夕方、石川県立音楽堂に楽器を持って集まってくる音楽愛好家のみなさんを発見したガル部長。

ガル:はっっっ!今日はあの日!初日ガル!!!部下っ!ついてくるガルっ!
(部下はちゃんと把握してますよ...ガル祭のとっても大切なイベントですから!)

 この日は「市民オーケストラの祭典」の練習がスタートする日。石川県内で活動するアマチュアオーケストラ*が合同演奏を披露する、「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭」の最も重要な公演のひとつです。

2023楽都市民オーケストラ
石川フィルハーモニー交響楽団、金沢弦楽合奏団、金沢交響楽団、金沢室内管弦楽団、管弦楽団オルビスNOTO、小松シティ・フィルハーモニック、メディカルオーケストラ金沢
(協力)金沢大学フィルハーモニー管弦楽団
 

 今年は県内8団体から有志82名が参加。年齢、職業などは様々でいらっしゃいますが、「音楽を愛する」気持ちは一緒です!

ガル部長、パート練習に潜入!

 初回は分奏とのことで、ガル部長はそれぞれのパートのお部屋を覗いてみることにしました。

  • 結束力No.1と噂のコントラバスチーム!

    素敵な音色がコンサートホールに響きます!金管チーム♪

  • 早川寛先生の熱血レッスンにガルも参戦!チェロチーム! (この日はたまたまお二人のみ)

     

  • とっても穏やかなヴィオラチーム♪

    •  

  • 坂本久仁雄先生の熱血レッスンにガルも感動...1stヴァイオリンチーム!

  • 練習開始前から準備万端、さすがの木管チーム!金沢市長ご夫妻もいらっしゃいます!

  • 「ここ!ボウイング違います!」トロイ・グーギンズ先生の厳しい指導に必死に食らいつく2ndヴァイオリンチーム...?(おまけに続きます)

 今年の演目はスメタナ/《我が祖国》より「モルダウ」、ドヴォルザーク/スラヴ舞曲(Op.46-4, 72-2)、リスト/交響詩《前奏曲》、そしてドヴォルザーク/交響曲第8番と名曲が盛りだくさん!
 オーケストラ・アンサンブル金沢のメンバーによる丁寧で熱心な指導が各パートで行われ、夕方からはじまった初練習は夜遅くまで続いたのでした...

指揮者・大浦智弘さんへとつげきインタビュー!

 そして翌週。指揮者の大浦智弘さんを迎えての初めての合奏です。大浦さんから発せられるお言葉の一つ一つに、指揮者のタマゴ・いつかマエストロって呼ばれてみたい ガル部長は感銘を受けたようで...

ガル:
大浦さんは高校時代、「火の鳥」の楽譜に故・岩城宏之マエストロのサインをもらったって聞いたガルよ?!

大浦智弘さん(以下、大浦さん):
高校1年生の時、学校から一番近いコンサート・ホールで岩城マエストロ指揮のOEKの演奏会があったんだ。テレビで毎週「N響アワー」を見ていて、すっかりマエストロのファンになってた僕は、これはチャンスだ!と思ってチケットとOEKの最初のCDを買って聴きに行ったんだ。テレビでマエストロがお話ししてた「大作曲家ストラヴィンスキーがN響を指揮した」時のエピソードが 印象深かったんで、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《火の鳥》組曲の楽譜にサインして頂いたんだ。今でも宝物だよ!でもそのご縁がこうして金沢でオーケストラを指揮することになるなんて本当に不思議だね!

ガル:
ガル、合奏で大浦さんが言ってた「(あらかじめ音源などは聞かずにおいていただき)このメンバーならではの音にしたい」って言葉にハッとして、とっても感動しちゃったガルよ。みんなの気持ちがひとつの方向になった感じがしたガル!
どんな音に仕上がってるのか、ワクワクが止まらないガルよ...!

大浦さん:
実は今回、僕はメンバーの誰とも共演経験がないんだ。皆さんご縁あって集った個性豊かなメンバーだから、「〇〇管弦楽団のサウンド」だったり、「いつもの仲間の、知っている音」だったりといった出来上がったサウンドではないだからこそメンバー同士がその瞬間瞬間の新鮮なサウンドをよく聴き合って、一期一会のサウンドを生み出せる可能性に期待してるんだ。これまでの3回の練習では、曲に慣れることが中心でサウンドの方向性も荒くバラバラなところもあったけど、ふとしたきっかけで皆さんが「今、いい音が鳴った!」と感じて下さったところからまとまりが出てきたよ。本番では最初に思い描いたイメージに限りなく近いものになるのでは?とワクワクしてるよ。

合奏のようす/大浦さんの熱いメッセージが響きます

ガル:
市民オーケストラは音楽祭に向けて特別に集まる、ちょっと特殊なオーケストラガルよね。大浦さんが指揮をするにあたって、大切にしてることって、何ガル?

大浦さん:
ズバリ「目の前の”いま”に惑わされないで、負けない心で信念を貫く!」ってことかな。

ガル:
「いつもの仲間の、知っている音」じゃない難しさもあるかもしれないけど、それを「スペシャル」に変えて、新しい音楽を生み出せるって、とってもとっても素敵なことだと思うガル。ガルもそんなナビゲートができる指揮者になりたいガルねぇ...
最後に、今週末、大きなステージを迎える市民オケの皆様に、何か一言メッセージをもらえたら嬉しいガル!

大浦さん:
皆様この度はご参加頂き、そして素性も不明な指揮者にお付き合い頂き感謝申し上げます!
勝手ながら僕は「非日常世界ツアー・コンダクター」と思っております。日々の生活から非日常の素敵な《音楽の世界》への扉を開けて、作曲家のインスピレーションを辿る旅をお楽しみ頂き、明日からの新しい日常生活の扉を開ける活力をお土産にお持ち帰り頂けましたら幸いです!
ホールに最後の余韻が鳴り響くまで、どうぞよろしくお願い致します!

 音楽を愛する人が集う街、石川・金沢。数多くのアマチュアオーケストラが存在し、その中で80余名もの方が「市民オーケストラの祭典」にその音楽への愛を結集させてくださることに誇りを感じます
 4月23日(日)石川県立音楽堂コンサートホールにて14時開演。「非日常世界ツアー・コンダクター」大浦智弘マエストロとともに、「東欧に輝く音楽」の世界にトリップいたしましょう!

 

おまけ

2ndヴァイオリンチーム、「厳しい指導」はフェイクで、とっても和やか仲良しなのでした!
みなさま、お写真のご協力、ありがとガルっ♪

 

 

 

 

 

 

市民オーケストラの祭典

石川県で活動するアマチュア・オーケストラのメンバーが合同演奏を繰り広げる市民オーケストラの祭典。"好き"を起点に選んだプログラムの楽しさと"好き"だからこそ生まれるエネルギーの力をぜひご体験あれ。
(文=潮博恵 音楽ジャーナリスト)

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