指揮者の本名徹次さんから、[H51:ベトナムー水の都のオーケストラ](5/5(月)10:00〜石川県立音楽堂邦楽ホール)についてのコメントをいただきました!
20年以上にわたってベトナム国立交響楽団の指導にあたり、2024年12月ベトナム政府から友好勲章を受賞された本名さん。盟友と描き出すベトナムの風景、必聴です。
本名徹次さん:
ベトナム・ハノイに住んでいるとベトナム人たちが自分の家族、故郷そして祖国を如何に愛しているかを羨ましいほど感じさせられます。僕たち日本人が忘れがちなとても大事なことをベトナム人たちは大切にしています。
今回のベトナムプログラムではまずハノイ人の心を歌った「ハノイの人」を演奏します。これはオーケストラだけだったり、ソプラノやテナー歌手と一緒に演奏することも頻繁にあります。僕も何度指揮したか覚えていないぐらいです。
「糸つむぎの歌」は糸つむぎをしながら遠くにいる恋人を思う歌。ベトナム民謡の一つです。
「一絃琴のアリア」は一昨年日越外交樹立50年を記念してできたオペラ「アニオー姫」の代表的なアリア。長崎に嫁いだアニオー姫が一絃琴の音色とともに故郷ホイアンにいる父と母を懐かしむシーンです。
最後は一絃琴とオーケストラのための音楽(「祖国の響」)を一絃琴奏者・レジャンさんの演奏でお聴きいただきます。
金沢の聴衆の皆様に僕たちの思いが届きますように。